もう一人の武磊(ウーレイ)。中超リーグ得点ランキング2位 郭田雨(グオティエンユウ)ってどんな選手?
北京時間7月24日夜、中超リーグ第8節、山東泰山vs重慶两江の試合が行われた。結果は3-1で山東泰山が勝利し、2連勝を飾った。
この試合で話題に上がっているのが山東泰山のFW郭田雨(グオティエンユウ)だ。
彼はこの試合で見事なヘッドを決め今季計4得点となり、得点ランキングは6得点を挙げている深圳FC所属、卡尔德克(カルダック)に次ぎ2位。中国人選手ではトップだ。
彼は現在22歳であり未来の中国代表として注目視されている。過去にも年代別の代表に複数回選出された経験がある。
郭田雨(グオティエンユウ)ってどんな選手?
山東省出身で地元クラブの山東泰山に所属している。ポジションはセンターフォワードで、武器は192cmからなるヘディングスキルだ。
今回の試合でもヘディングで得点を決めており、その強烈なヘッドはキーパーが一歩も動けないほどの威力だ。
中国代表の秘密兵器へ
武磊(ウーレイ)が中超リーグを去ってから、自国選手で彼のような点取り屋が現れるのは非常に困難だとされていた。しかし、郭田雨(グオティエンユウ)の出現により、彼は武磊(ウーレイ)の後継者になりうる存在だとされている。
現在、中国代表は大型センターフォワードが不足している。だが、郭田雨(グオティエンユウ)がその穴を埋める存在として注目されいている。
卡尔德克(カルダック)の帰化手続きが完了するのには時間がかかり、アジア最終予選の最初の数試合は試合に出られないと予想されている。彼が帰化する前に、郭田雨(グオティエンユウ)が中国代表の”秘密兵器”としてアジア最終予選に選出するのは一つの選択肢ではないだろうか。
今後も中超リーグで彼の活躍を追いかけていきたい。
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中国代表大損失!山東泰山所属の金敬道(ジンジンダオ)に大怪我。 「本当に故意ではない」
北京時間7月21日、2021中国スーパーリーグ第7節、山東泰山vs沧州雄狮の試合が行われ、山東泰山所属の金敬道(ジンジンダオ)が大怪我を負ったと中国国内メディアが明かした。
金敬道(ジンジンダオ)は中国代表に継続的に招集されている選手であり、数か月前に行われたアジア2次予選のグアム戦では利き足ではない左足でゴールを決めており、7-0での大勝に貢献した。
金敬道(ジンジンダオ)ってどんな選手?
2010年に中国2部リーグでプロデビューし、2013年には現所属の中国1部リーグ、山東泰山に移籍。山東泰山を代表する選手の一人だ。
彼の武器は複数ポジションをこなせることと、朝鮮民族からなる優れた身体能力だ。
彼のメインのポジションはアンカーだが、山東泰山では右ウイングで出場することも多く、複数ポジションをこなせる非常に貴重な選手だ。
また彼は北朝鮮に近い吉林省出身ということもあり、彼自身朝鮮民族なのだ。朝鮮民族の特徴の一つに身体能力が高いことが言われており、そのサイドを上下に駆け回り攻守において良い仕事をこなす彼のプレースタイルは李鉄監督が好む戦術と一致する。
9月開幕のアジア最終予選は絶望的...
その瞬間は62分に起こった。沧州雄狮の杨一鸣(ヤンイミン)選手が、後ろから金敬道(ジンジンダオ)の右腕をつかみ、そのあとかかとを踏みつぶしてしまった。
そのプレーは非常に悪質で、サポーターからは「良心が痛まないのか」「これはサッカーなのか」などの声が上がっている。
彼はそのプレーの後、担架で運ばれそのまま直接病院へ搬送されたという。現在検査中であり、まだ具体的な検査結果は出ていないが、彼が担架から運ばれている状況を見ると怪我の状態は楽観的ではないとされている。
アジア最終予選に出場できるかはまだわからないが、彼がひどい怪我を負ったのは事実であり、中国代表にとって損失を負ったのは間違いない。
SNSで謝罪も、「許される行為ではない」
杨一鸣(ヤンイミン)は怪我を負わせた翌日にSNSで謝罪のコメントを投稿した。
「本当に故意ではない。雨で足を滑らせてしまい、結果怪我を負わせてしまった。すごく罪悪感がある。彼(金尊道)は中国代表の主力選手の一人であり、彼の重要性は誰よりも理解している。本当にごめんなさい。」
以上のような内容で謝罪をした上で、山東泰山のサポーターに向けても謝罪をしているが、彼の謝罪は受けいられていないようだ。
「これは故意ではない、習慣だ」「プロの精神が欠如している」などの声が上がっている。
リーグ戦残り7試合。いかに怪我を避けるか...
中国サッカー協会は代表選手を守るために、代表戦が行われる9月から11月の間はリーグ戦を中断する意向を以前から示していた。
しかし、その日以外ではリーグ戦は行われる。その間に大怪我を負ってしまえば元も子もない。アジア最終予選までリーグ戦が残り7試合控えているが、いかに怪我を避けるか非常に重要な期間になってくる。
中国スーパーリーグは非常にラフなリーグだ。アジア最終予選までまた金敬道(ジンジンダオ)のような怪我人がでないことを祈るばかりだ。
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中国代表を批判!度重なるケガに”とても遺憾”
北京時間7月14日、中断していた中国スーパーリーグが再開するのを前に、広州FC監督のカンナバーロが記者会見を開いた。議題はアジア2次予選で行われた中国代表の行いに関してであり、カンナバーロは中国代表に謝罪を求めている。
カンナバーロが中国代表に謝罪を求めた要因は、中国代表の帰化選手であり広州FC所属のフェルナンドが、5月に行われた代表合宿でケガをしてしまったためだ。
フェルナンドだけ個別トレーニング、過度な疲労が原因か
記者会見で中国代表に対して怒りを示していたカンナバーロだが、彼の怒りの原因はフェルナンドのケガだけではない。フェルナンドのケガの前に中国代表が広州FCのトレーニングに干渉しており、そのことに対して不満を感じている。
西北望看台の記者「成金朝」の情報によると、アジア2次予選が再開する直前に中国スーパーリーグの第4節が行われ、フェルナンドは途中出場で30分プレイしたが、彼のパフォーマンスがあまり良くなかったためか、その試合を見ていた中国代表関係者が直接コーチを広州FCに派遣し、その後の練習で彼だけ個別トレーニングを行わせていたという。そのトレーニングを見ていたカンナバーロはこれに対し、「これはまるでシーズン終了後のトレーニングのようだ。試合の準備のためのトレーニングではない」と発言している。
この中国代表のやり方にカンナバーロが不満を示していたが、最終的には認めざるを得なかった。そして1年以上の期間を得てようやく再開されようとしていたアジア2次予選だが、その直前でフェルナンドのケガの情報が入ってきた。そのため、彼は再開後の4試合すべてに出場することができなかった。
「成金朝」はフェルナンドのケガの最大の要因は過度なトレーニングであったと示している。
フィジカル面だけでなく心理面でのケアも必要
カンナバーロはこのフェルナンドのケガを受けて、”帰化選手のイデオロギーは我々とは違う。また、試合の圧力と長期間における母国との隔離により、彼らの心理上で問題が出てくる。帰化選手は我々中国代表の一員だが、彼らが小さいころから受けてきた教育は我々とは全く違う”と発言しており、帰化選手の心理面でのケアにもっと関心を示す必要があると示している。
実際に広州FCを退団したパウリーニョは、新型コロナウイルスのため母国ブラジルから入国できなかったため退団したとされているが、家族と一緒にいたいからという理由があったのではないかともみられている。もし、心理面で中国での生活が嫌になり広州FC退団を選択したのなら、有望な帰化選手を逃したことになり、これは中国代表にとって痛手だ。
まとめ
中国代表の過度なトレーニングのためケガを負ってしまい、アジア2次予選に出場することができなかったフェルナンド。中国代表自体は2次予選突破を決めているが、ギリギリでの突破であったことは事実だ。
クラブと代表チームは距離が近く、親密な関係を気づいて、いかなければならない。しかし、今回のようなトラブルが何度も起こるようであれば、クラブ側が「(派遣義務がない場合)うちの選手は代表合宿の派遣を認めない」など協力的でなくなってくる。そうなると代表チームの戦力ダウンは避けられない。
代表選手の多い広州FCのカンナバーロ監督は、中国代表監督李鉄と良い関係を築いていけるのか。またケガをしたフェルナンドは今年の9月に開幕するアジア最終予選に間に合うのか。
今後の中国代表の情報に要注目だ。
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ACL6連敗...広州FC1得点17失点 未来の中国代表に暗雲か。
北京時間の7月9日深夜23時50分に広州FCがACLラストゲームに挑んだ。結果は1-5で対戦相手のポートFCの圧勝で終わった。
これにより広州FCはACLの全6試合敗北という結果になり、これは20年以来の最低の結果を作り出してしまったと中国のポータルサイト”新郎体育”が投稿している。
得点は6試合わずか1点...
広州FCはACL全6試合の中の最初の5試合は1点も得られなかった。最後の1試合で広州FCに今大会初ゴールが生まれたが、それは相手チームのオウンゴールでの得点だった。
さらに失点を見てみると、6試合計17失点で1試合平均3点ほど取られている計算だ。
若い選手だからという言い訳は通じない
今大会での大敗を見て、広州FCのサポーターは次のような反応を見せるかもしれない。
「U21のユースチームだから」「我々は若く、経験が浅いから」
しかし、これらは負けた言い訳にはならないだろう。なぜなら21歳ではもうすでに若くないからだ。欧州の強国では17、8歳の選手がチームをリードしていることも珍しくない。
さらに対戦相手も常に主力選手を出してきたわけでもない。第5節のセレッソ大阪戦でも中盤の藤田を残し、ほかはすべて比較的経験の浅いメンバーで挑んだ。
帰化政策を進める中国代表、どこへ向かう...
この記事の筆者は、今大会の中国勢の結果を受けて以下のように述べている。
「中国の若手選手は活気がなく、少しも自信を感じ取れなかった。中国サッカーの未来が見えなかった。」
現在中国では大量の有望株選手を帰化させており、代表チームの強化を図っている。しかし、帰化は最低でも5年かかることから年長者ばかりなので、そう長くは続かない。よって、いずれは帰化選手に頼らず自国の選手を育てていく必要が出てくるのだが、U21の選手ではまだまだ実力不足だろう。
U23AFCアジアカップ2023のグループ分け決定
7月9日、U23AFCアジアカップ2023の組み合わせ抽選が行われた。中国代表はグループGに振り分けられ、オーストラリア、インドネシア、ブルネイが同組となった。
日本は北朝鮮とカンボジアと同組になっており、グループステージ突破はさほど難しくない印象だが、中国が振り分けられたグループにはオーストラリアがいるためグループステージ突破は厳しいとみられている。
さらに今大会のACLをU21のチームで挑んだ広州FCの戦いを見ても、中国のU世代には少し不安が残る。
まとめ
ACL全6試合黒星となってしまった広州FC。U21のチームで出場していたが、相手チームも常に主力というわけでもない中でのこの結果なので、言い訳はできない。
帰化政策を急速に進めている中国だが、年齢的に長期的な戦力にはならない。長期的な観点から見ると自国選手の育成が重要となってくるのだが、今回のACLで中国の若手選手はまだまだ実力不足なのが露呈してしまった。
しかし、W杯最終予選はもう目の前に迫っている。今は帰化選手が10名近く誕生しているので、今大会はそれでも十分な戦力を発揮できるかもしれない。ただ年齢的に次のW杯では活躍できるほどのパフォーマンスは期待できないであろう。
継続的に帰化選手を生み続けるのか、自国選手の育成を進めるのか、その方向性は非常に不透明である。そんな中国代表はいったいどこへ向かっているのだろうか...
出典:新郎体育
中国代表7人目の帰化選手が誕生! アラン・カルデックってどんな選手?
中国大手メディア≪杨子晚报≫は7月1日、アジア最終予選に向け、中国超級リーグの深圳FCに所属する外国人選手、卡尔德克(アラン・カルデック)の帰化を期待していると報じた。
写真は2019年、重慶両江所属時の卡尔德克(アラン・カルデック)
アジア最終予選に間に合う?
彼は2016年7月21日に重慶両江に移籍した。中国人として帰化するためにはその国に5年間滞在し続ける必要がある。彼は2021年深圳FCに移籍したが、同じ中国国内なので問題なく帰化条件を満たしそうだ。
アジア最終予選が始まるのが2021年9月2日なので、アラン・カルデックは中国代表として出場するには十分間に合うだろう見られている。
卡尔德克(アランカルデック)ってどんな選手?
今年で32歳、ポジションはセンターフォワード。武器は身長190cmからなるヘディング技術だ。2009年にはU20W杯に出場しており、4ゴールを挙げチームを準優勝へと導いた。
写真は2019年、重慶両江所属時の卡尔德克(アラン・カルデック)
中国超級リーグでは、2016年から2019年の間で94試合に出場し、計50ゴールを挙げている。2試合で1ゴール以上を決めている計算になる。
また、重慶両江に所属していた5年間ではキャプテンを務めていたため、非常に責任感が強い選手であり、チームメイトと球迷(サポーター)からとても愛されたいたという。
最終予選では途中から出場?手続きのため出場するまであと半年かかる模様
深圳FCとそのチームを取材する記者によると、「カルデックの帰化手続きにはさらに半年が必要だ。よって最終予選に出場できるのは最速で来年の一月になる。そのため最終予選では最後の4試合のみの出場となるだろう。」と伝えている。
日本と中国が当たるのは9月7日と来年の1月27日だ。1戦目ではまだ卡尔德克(アラン・カルデック)は出てこないが、2戦目で出場してくる可能性は十分にある。
欧州5大リーグなどでの華々しい結果はないが、U20W杯と中国超級リーグでは十分な結果を残している卡尔德克(アラン・カルデック)。彼が帰化に成功すると、中国代表の実力をさらに押し上げることになるだろう。
出典:杨子晚报
出典:百度百科
帰化軍団6名の中国vs全欧州組メンバーの日本 中国にとって最重要カード
2022カタールW杯アジア最終予選の組み合わせが7/1にクアラルンプールで発表された。日本と中国は同じ組に入り、ほかにはオーストラリアとサウジアラビア、オマーン、ベトナムが入った。
日、豪、サウジの三強、中国が予選突破に入り込む隙は?
グループ2位以内に入れば最終予選を無条件で突破、そして各グループの3位が直接対決し、勝ったほうが北中米地区の大陸間プレーオフに進出し、そこで勝てばW杯への切符を手にすることができる。
以上のことから、W杯に出場するには最低でもグループ内3位に入る必要がある。そこで中国にとって障壁となってくるのがBグループ三強と思われる日本、オーストラリア、サウジアラビアだ。
中国はこの3カ国の中からすくなくとも1カ国は勝ち点で上回なくてはならない。そこで最も注目となってくるのがアジア最強と目される日本だ。
ホーム&アウェイの2試合の内、日本から勝ち点1でも取れれば中国は自信もつき、オーストラリアやサウジアラビアにも高い勝ち点を奪えることが期待できるだろう。
日本は強い...だがワントップが欠けている
中国メディア≪新郎体育≫では以下のように伝えている。「日本は確かに強いがワントップが欠けている。日本には久保建英がいるが、厳密にいえば彼はワントップではない。ワントップの選手では浅野琢磨や鈴木武蔵がいるが、個のチカラはそれほど強くない。もし中国が日本を死守し、我々の前線であるアランやカルデックが反撃に出れば、日本を苦しめることができる。
頭一つ抜けた強さを誇る日本に対して勝ち点を奪う自信がある中国。その中国は帰化軍団を武器に、7大会連続でW杯出場を目指す日本にとって大きな脅威となりそうだ。
出典:新郎体育
ACL中国人最年少ゴール記録更新、19歳14日、未来の中国代表か
AFCチャンピオンズリーグ2021は26日、北京FC対ユナイテッドシティの試合が行われ、1-1での引き分けとなり両者勝ち点1ずつを分け合う結果となった。
写真は2012AFCチャンピオンズリーグ、ブリスベン・ロアーFC戦のもの
劇的同点弾、 梁少文(リャンシャオウェン)の左足
その試合の中で最も注目すべきなのは、72分、北京FCのフリーキックからの劇的ゴールだ。
ゴールまでの距離はわずか20メートルで、直接ゴールも狙える絶好の位置だ。この状況下でのキッカーは19歳の梁少文(リャンシャオウェン)、彼のキックは相手DFの上空を超え、きれいな円を描きながらゴールの左上へと吸い込まれた。
写真はAFCチャンピオンズリーグ2012、FC東京戦のもの
ボールはDFの死角となり、GKは一瞬反応が遅れた。これを阻止するのは不可能だろうとという声も上がっている。
梁少文(リャンシャオウェン)ってどんな選手?
ポジション:センターバック
利き足:左足
年齢:19歳
背番号:36番
AFCチャンピオンズリーグ2021ではキャプテンを務めている。
過去にU16,U19,U20でのメンバー選出経験があり、年代別では常連メンバーとして根付いている。
中国メディア”毎日足球微看点”によると、「彼は間違った方向に行かなければ、将来中国代表の主力になる可能性は非常に高いだろう。」と伝えた。
今年の9月から開幕する、2022カタールW杯アジア最終予選で、日本は中国と同グループになる可能性がある。その時に梁少文が選出されると日本代表と直接対決する可能性があるのでぜひ覚えておきたい選手だ。
出典:毎日足球微看点
出典:百度百科