ACL6連敗...広州FC1得点17失点 未来の中国代表に暗雲か。 

北京時間の7月9日深夜23時50分に広州FCがACLラストゲームに挑んだ。結果は1-5で対戦相手のポートFCの圧勝で終わった。

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これにより広州FCはACLの全6試合敗北という結果になり、これは20年以来の最低の結果を作り出してしまったと中国のポータルサイト”新郎体育”が投稿している。

 

得点は6試合わずか1点...

広州FCはACL全6試合の中の最初の5試合は1点も得られなかった。最後の1試合で広州FCに今大会初ゴールが生まれたが、それは相手チームのオウンゴールでの得点だった。

 

さらに失点を見てみると、6試合計17失点で1試合平均3点ほど取られている計算だ。

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若い選手だからという言い訳は通じない

今大会での大敗を見て、広州FCのサポーターは次のような反応を見せるかもしれない。

「U21のユースチームだから」「我々は若く、経験が浅いから」

 

しかし、これらは負けた言い訳にはならないだろう。なぜなら21歳ではもうすでに若くないからだ。欧州の強国では17、8歳の選手がチームをリードしていることも珍しくない。

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さらに対戦相手も常に主力選手を出してきたわけでもない。第5節のセレッソ大阪戦でも中盤の藤田を残し、ほかはすべて比較的経験の浅いメンバーで挑んだ。

 

帰化政策を進める中国代表、どこへ向かう...

この記事の筆者は、今大会の中国勢の結果を受けて以下のように述べている。

「中国の若手選手は活気がなく、少しも自信を感じ取れなかった。中国サッカーの未来が見えなかった。」

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現在中国では大量の有望株選手を帰化させており、代表チームの強化を図っている。しかし、帰化は最低でも5年かかることから年長者ばかりなので、そう長くは続かない。よって、いずれは帰化選手に頼らず自国の選手を育てていく必要が出てくるのだが、U21の選手ではまだまだ実力不足だろう。

 

U23AFCアジアカップ2023のグループ分け決定

7月9日、U23AFCアジアカップ2023の組み合わせ抽選が行われた。中国代表はグループGに振り分けられ、オーストラリア、インドネシアブルネイが同組となった。

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日本は北朝鮮カンボジアと同組になっており、グループステージ突破はさほど難しくない印象だが、中国が振り分けられたグループにはオーストラリアがいるためグループステージ突破は厳しいとみられている。

 

さらに今大会のACLをU21のチームで挑んだ広州FCの戦いを見ても、中国のU世代には少し不安が残る。

 

まとめ

ACL全6試合黒星となってしまった広州FC。U21のチームで出場していたが、相手チームも常に主力というわけでもない中でのこの結果なので、言い訳はできない。

 

帰化政策を急速に進めている中国だが、年齢的に長期的な戦力にはならない。長期的な観点から見ると自国選手の育成が重要となってくるのだが、今回のACLで中国の若手選手はまだまだ実力不足なのが露呈してしまった。

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しかし、W杯最終予選はもう目の前に迫っている。今は帰化選手が10名近く誕生しているので、今大会はそれでも十分な戦力を発揮できるかもしれない。ただ年齢的に次のW杯では活躍できるほどのパフォーマンスは期待できないであろう。

 

継続的に帰化選手を生み続けるのか、自国選手の育成を進めるのか、その方向性は非常に不透明である。そんな中国代表はいったいどこへ向かっているのだろうか...

 

出典:新郎体育

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