中国代表を批判!度重なるケガに”とても遺憾”

 北京時間7月14日、中断していた中国スーパーリーグが再開するのを前に、広州FC監督のカンナバーロが記者会見を開いた。議題はアジア2次予選で行われた中国代表の行いに関してであり、カンナバーロは中国代表に謝罪を求めている。

 

Embed from Getty Images

カンナバーロが中国代表に謝罪を求めた要因は、中国代表の帰化選手であり広州FC所属のフェルナンドが、5月に行われた代表合宿でケガをしてしまったためだ。

 

フェルナンドだけ個別トレーニング、過度な疲労が原因か

記者会見で中国代表に対して怒りを示していたカンナバーロだが、彼の怒りの原因はフェルナンドのケガだけではない。フェルナンドのケガの前に中国代表が広州FCのトレーニングに干渉しており、そのことに対して不満を感じている。

Embed from Getty Images

 

西北望看台の記者「成金朝」の情報によると、アジア2次予選が再開する直前に中国スーパーリーグの第4節が行われ、フェルナンドは途中出場で30分プレイしたが、彼のパフォーマンスがあまり良くなかったためか、その試合を見ていた中国代表関係者が直接コーチを広州FCに派遣し、その後の練習で彼だけ個別トレーニングを行わせていたという。そのトレーニングを見ていたカンナバーロはこれに対し、「これはまるでシーズン終了後のトレーニングのようだ。試合の準備のためのトレーニングではない」と発言している。

 

この中国代表のやり方にカンナバーロが不満を示していたが、最終的には認めざるを得なかった。そして1年以上の期間を得てようやく再開されようとしていたアジア2次予選だが、その直前でフェルナンドのケガの情報が入ってきた。そのため、彼は再開後の4試合すべてに出場することができなかった。

 

「成金朝」はフェルナンドのケガの最大の要因は過度なトレーニングであったと示している。

 

フィジカル面だけでなく心理面でのケアも必要

カンナバーロはこのフェルナンドのケガを受けて、”帰化選手のイデオロギーは我々とは違う。また、試合の圧力と長期間における母国との隔離により、彼らの心理上で問題が出てくる。帰化選手は我々中国代表の一員だが、彼らが小さいころから受けてきた教育は我々とは全く違う”と発言しており、帰化選手の心理面でのケアにもっと関心を示す必要があると示している。

 

実際に広州FCを退団したパウリーニョは、新型コロナウイルスのため母国ブラジルから入国できなかったため退団したとされているが、家族と一緒にいたいからという理由があったのではないかともみられている。もし、心理面で中国での生活が嫌になり広州FC退団を選択したのなら、有望な帰化選手を逃したことになり、これは中国代表にとって痛手だ。

Embed from Getty Images

 

 まとめ

中国代表の過度なトレーニングのためケガを負ってしまい、アジア2次予選に出場することができなかったフェルナンド。中国代表自体は2次予選突破を決めているが、ギリギリでの突破であったことは事実だ。

 

クラブと代表チームは距離が近く、親密な関係を気づいて、いかなければならない。しかし、今回のようなトラブルが何度も起こるようであれば、クラブ側が「(派遣義務がない場合)うちの選手は代表合宿の派遣を認めない」など協力的でなくなってくる。そうなると代表チームの戦力ダウンは避けられない。

Embed from Getty Images

 

代表選手の多い広州FCのカンナバーロ監督は、中国代表監督李鉄と良い関係を築いていけるのか。またケガをしたフェルナンドは今年の9月に開幕するアジア最終予選に間に合うのか。

 

今後の中国代表の情報に要注目だ。

 

出典:网易

www.163.com

 

new.qq.com